教員紹介:寺田喜朗

1.【宗教社会学との出会い】
2.【フィールドワークの魅力】
3.【研究するということ】
4.【今後の方向性について】


1.【宗教社会学との出会い】
聞き手:本日はよろしくお願いいたします。寺田先生には今回、宗教社会学者として、研究者として、これまでを振り返っていただきながら様々なことをお伺いしたいと思います。では、最初に宗教社会学者、研究者を志すようになったきっかけというのを伺いたいと思います。

寺田喜朗先生(以下、寺田):そうですね。僕なんかまだまだペーペーで、宗教社会学者なんていわれると恐縮しちゃいます。まだまだです。ま、僕は、屋久島の出身なんですけれども、もともと宗教的なものに興味はありました。


聞き手:小さいころから?

寺田:そうですね。


聞き手:たとえばどういったものが?

寺田:ぼくらの住んでいる集落は、浄土真宗の中で集落わかれして、いわば宗教的な開拓団でできた集落だったんです。昔のアメリカのような宗教的フロンティアというほどじゃないですけど。ま、そうは言ってもみんな教行信証なんて読んだことないですよ。ただ、そこはコミュニティの結束は強くて、みんな在家ですけど、朝夕お経を読みますし、毎週、僕らはお墓参りに行ってました。年寄りは、当たり前のように毎朝行ってました。


聞き手:原体験ということですね。では、学問的な出会いというのは大学から?

寺田: 僕は、学部は東京学芸大学の出身なんですけど、藤井健志先生の授業が面白かったんですね。学芸大には、藤井先生と、当時は、芳賀(学)先生(上智大学の社会学)がいらっしゃって、この二人の先生に可愛がってもらったっていうのがありますね。


聞き手:では、藤井先生と芳賀先生が最初に出会った先生方?

寺田:そのお二人に宗教社会学へ接触するきっかけをつくっていただきました。ちょうど芳賀先生が弓山先生と共著を出されて、僕は学部生だったんですが、その本をいただいたんです。すごく嬉しかったですよさらに、『現代人の宗教』って本を薦められて。それが大村(英昭)先生と西山(茂)先生の本だったんですよ。それで西山先生の論文を読んですごく興味を持ちました。

それがきっかけで学部の5年生から(笑)西山先生のゼミにモグリで通わせてもらい始めました。ほかにも大谷(栄一)先輩や川又(俊則)先輩が立ち上げられた「近現代宗教研究批評の会」っていう研究会や弓山先生たちがされていた「新宗教研究会」、あとシュッツをはじめとした社会学理論をやってた「社会科学基礎論研究会」とか、そういうちょっと上の先輩方・先生方が立ち上げられた研究会で勉強させて頂きました。