教員紹介:星野英紀

1.【宗教学を専攻した背景】
2.【巡礼研究へ】
3.【フィールドワークの楽しさ・難しさ】
4.【近年の関心事−戦時下の仏教】
5.【宗教学を学ぼうという人たちへのアドバイス】


1.【宗教学を専攻した背景】
聞き手:まず最初に、星野先生が宗教学を専攻されるようになった動機はどのようなものだったのでしょうか?

星野英紀(以下、星野):学部二年のときに史学から宗教学へ転向したんです。宗教学のほうが面白そうだなと思って。当時、宗教学には増谷文雄先生、竹中信常先生、加藤精一先生、それから藤井正雄先生は講師くらいだったのかな。僕は増谷先生に一番お世話になったと思いますね。増谷先生は原始仏教の研究が専門ですから、専門的には増谷先生の学恩を受けたということにはならないと思いますが、先生は独特の雰囲気をもった方でしたから、宗教学とは何ぞや、ということについてはじっくり教えてもらっていたわけです。もちろん、それはほかの先生からでも同じような影響を受けたとは言えると思いますけどね。

聞き手:宗教学を専攻された当初(昭和30年代後半)には、宗教学ではどのような研究が流行していたのでしょうか?

星野:新宗教研究は大きな勢力でしたよね。昭和の40年ころでしたから、そうですね、宗教社会学ですよね。機能構造論とかタルコット・パーソンズとか、そういうものが注目を集めてましたね。僕自身、方法論的には関心を持ちましたが、新宗教研究へは進みませんでしたが。