投稿者 : webmaster 投稿日時: 2015-04-18 (898 ヒット)

 2015年3月25日(水)大正大学宗教学研究室において、第10回「震災と宗教」の定期研究会が行なわれました。今回は2月から3月にかけて行われた調査の報告をそれぞれの班から行いました。

 最初に2月に実施した、岩手県釜石市調査について。釜石では、日本基督教団 ハートフル釜石・一般社団法人 いっぽいっぽ岩手・ 仙寿院・NPO法人カリタス釜石を訪問し、震災から今までの活動内容について伺いました。キリスト教系団体の専従スタッフはクリスチャンではないにもかかわらずスピリチュアルな意思を持って仕事をしていることが報告され、また、専従スタッフの待遇面などについて意見が交わされました。

 次に、3月11日前後に実施したいわき市の調査について。まず、3月7日にいわき市スタディツアーに参加したし、現在の仮設住宅の様子や豊間・薄磯地区の被災地見学、語り部によって語られた被災地の現状について報告されました。

 翌日の8日は、複数の行事が行われたので、複数班に分かれて参加・見学を行っていました。まず岩間町の追善供養である「なこその希望2015年〜4年目の祈り」への参加報告がありました。このイベントは神仏合同で法要を行ったこと、来年5年目の節目を持って一旦終了すること、法要後公民館で行われた交流会では、智山派青年会塩さんへのインタビューが行われ、その中で式が楽しい雰囲気に偏りすぎていることについて参加している僧侶達が苦慮していることなどについての報告がありました。
 次に久之浜・大久地区の追悼花供養について。大雨にもかかわらず、老若男女問わず多くの方が参加されていたことや、千葉県から久之浜地区への支援が行われた縁で花供養に140名もの人が参加していることが報告されました。


 研究会の様子

 10日には、日本タオイズム協会が建立した、東日本大震災の慰霊碑モニュメントを見学し、建立の経緯などが報告されました。(日本タオイズム協会見学については、3月22日のブログを参考下さい)
 3月11日は、震災発生日ということもあり、多くの場所で慰霊祭や行事などが行われました。智山派青年会による海岸塔婆回向に同行した班からは、僧侶達が朝から二手に分かれて久之浜、四倉、江名、永崎などの被災地を周り法要を行った様子が報告されました。

 また続いて、いわき市の孝道山福島別院の「東日本大震災追悼法要」、 平城址で全国神職有志の会により執り行われた「慰霊祭」、 いわき市の楢葉町の仮説住宅集会所で開催される浄土宗青年会が主催する浜○かふぇについて発表がありました。孝道山については、本山(横浜)や茨城など県外からの参加者が多く、共に法要を行ったこと、神道有志の会の慰霊祭については好間熊野神社の宮司の声掛けにより集められた神職などの人たちに加え、地元の高校生のフラダンス部による舞が奉納されたこと、浜○かふぇについては、仏教色をほとんど出さない活動であること、ボランティアの参加人数が減少し、活動継続への人員の確保を憂慮していること、対外的な活動への認知度が低いことへの不満なども見られたとの報告がなされました。
 
 最後に3月15日から17日まで行った仙台を中心とした調査について。ちょうど16日には、仙台市で第3回国連防災会議が開催されており、災害時における宗教についてのシンポジウムが開催されていたので、調査と併せて拝聴したことも併せて報告されました。ここでは、いわきに比べて仙台市には人・物・金が集まっているので復興が進んでいること、 一方でいわき以上に仙台市の中心部と周辺地域での地域間格差が生じているように感じられるとの報告がありました。


 様々な報告がなされました
 
 震災から4年目を迎え、被災者の方の震災への意識の変化、対応するボランティア
や宗教者の姿勢についての再考を促されていると感じました。これからも本研究会にて被災地の動向を見守っていこうと考えています。

 次回の研究会の日程は未定ですが、決まり次第御報告いたします。                             (文責:高橋麻美子)


投稿者 : webmaster 投稿日時: 2015-03-26 (858 ヒット)

 3月16日(月)、大正大学で学位授与式がありました。本研究室からは2名が課程博士の学位を取得されました。

 学位授与式の後は研究室にて謝恩会が行われました。学位を取得した齋藤知明さんと高瀬顕功さんから先生方へ感謝のことばや今後の抱負などが語られ、在校生より記念品が贈られました。最後に、お世話になった先生方と助手さん、在校生を交えて記念写真を撮影しました。当日は穏やかな天候で、研究室を盛り上げてこられたお二人の門出を祝う良い日となりました。


学位を取得した齋藤さんと高瀬さん


研究室で記念撮影


投稿者 : webmaster 投稿日時: 2015-03-22 (991 ヒット)

 大正大学宗教学会「震災と宗教」研究会では、3月10日から11日にかけて、福島県いわき市へ調査に行ってきました。
 本調査では、4年目を迎える被災地においての、追悼行事や宗教団体の活動などに参加させていただきました。また、本調査では、2014年に東日本大震災慰霊碑を建立された、日本タオイズム協会へ初めて訪問しました。そのため、本記事は、日本タオイズム協会を中心にまとめさせていただきました。なお、本調査では、多数の行事に参加するために、班を分けて、車で移動しました。
 本調査は、下記の通りに行われました。

 3月10日
・日本タオイズム協会への震災モニュメント調査。
・真言宗智山派の浄光院で久野氏を訪問。
・浄土宗菩提院の霜村氏と会食し、その後霜村氏の案内で廿三夜尊堂の見学。

 3月11日
・真言宗智山派青年会による海岸塔婆回向に参加。
・孝道山福島別院における東日本大震災追悼法要に参加。
・真言宗智山派の修徳院での東日本大震災物故精霊追善法要に参加。
・神職有志の会主催の「慰霊および復興祈願祭」に参加。
・浄土宗浜通り組青年会で行っている浜○かふぇを訪問。
・平中央公園での「3.11いのりのつどい」を見学。
・ライブハウスSONICいわきで「ASYLUM2015 in FUKUSHIMA」を見学。

 本調査では、震災から4年経ったいわき市において、宗教者がどのような活動を行っているのかを、慰霊祭や法要に参加することで理解しようとしました。
 私は、真言宗智山派青年会智山派青年会による海岸塔婆回向に参加しました。海岸塔婆回向は、いわき市内の海岸沿い9カ所に安置された、震災物故者のための塔婆を行脚する行事です。当日はあいにくの冷たい風が吹き付ける中、2つの班に分かれて行われました。1班は久之浜、四倉、江名、永崎、豊間に、2班は小之浜、小浜、岩間、須賀を車で回り、回向をしました。塔婆に向かって読経し、回向をする青年会の方々からは、粛々とした雰囲気とともに、死者に向き合う真剣さが伝わってきました。


3月11日智山派青年会の海岸塔婆回向(久之浜)

 また、本調査では、日本タオイズム協会に建立された、東日本大震災慰霊碑を見学させていただきました。日本タオイズム協会(2013年設立)は、早島天来(1911-1999)氏によって設立された日本道観(1980年設立)を母体とする、一般財団法人です。同協会は、日本におけるタオイズム(人間も自然の一部と考え、天地自然に逆らわない生き方(タオ(TAO))をすることで、体に流れるエネルギー(気)を良くし、健康的で良い人生を送るという考え方)を研究し、世界中のタオイストと交流することを目的としています。

 日本道観は、福島県いわき市泉町に総本部を持ち、日蓮宗早島寺が隣接しています。早島寺の住職である早島妙瑞氏は、日本道観現道長で、日本タオイズム協会の会長でもあります。早島寺は、元々早島天来氏が組織していた結社が、日蓮宗の寺院となったものです。そして、この早島寺の境内にあるのが、東日本大震災慰霊碑です。
 慰霊碑は、2014年08月30日、日本タオイズム協会によって建立されました。3.11当時、いわき市で被災した同協会は、同じ道教として交流のあった台湾の台湾首廟天壇と大観音亭興斎宮から、また、台湾の3つ小学校から義捐金が送られました。こうした支援に対する感謝と、震災の記憶を風化させないために、モニュメントが作られたそうです。地球を模しているモニュメントは、正面から見るとちょうど日本と台湾が見えるようになっていて、義援金に対する感謝が伝わります。また、台座には陰陽の印と2匹の龍が描かれており、中国と日本の文化のつながりを大事にする、日本道観の拘りが私には感じられました。


日本タオイズム協会の震災モニュメント

 東日本大震災から4年たった3月11日を、被災地で迎えることになりましたが、震災からの復興は道半ばであることを、改めて感じさせるものでした。一方で、いわき市では、平中央公園で行われた「3.11いのりのつどい」や、神職有志の会主催の「慰霊および復興祈願祭」など、復興に向けた地域の人々や宗教者の取り組みがあります。私には、少しずつではありますが、震災から乗り越えようとする、被災地の人々の足音が聞こえたように思いました。震災から4年目を迎えましたが、多くの宗教者が、被災地のために変わらずに活動を続けています。こうした活動が今後も続けられることは、被災地の人々が震災と向き合っていくための、大きな力になるのではないかと思いました。そして、震災から4年目を迎えた今、日本タオイズム協会のように、新たな震災モニュメントが今後も増えるのではないかと思いました。

 こういった震災後に建てられた震災モニュメントの推移と、継続的に続けられてきた宗教者による活動を観察することは、被災地の人々における、震災と宗教に対する向き合い方を理解する上で、とても重要であると改めて感じました。最後になりましたが、調査にご協力頂いた宗教者及び関係者の皆様、お忙しいところ、本当にありがとうございました。


3月11日14時46分の黙祷(修徳院)

                                                (文責 長島三四郎)

(大正大学宗教学会「震災と宗教」研究会の調査は、大正大学学内研究助成金ならびに科学研究費補助金による成果の一部である)


投稿者 : webmaster 投稿日時: 2015-03-20 (796 ヒット)

 3月7日(土)、本学10号館にて、日本いのちの教育学会第16回研究大会が開催されました。大正大学宗教学会からは、弓山達也先生(大会長)と齋藤知明先生とが、加えて、来年度宗教学専攻修士課程への進学予定者2名が参加しました。

 今回の研究大会は、会長講演・教育講演・特別講演・ラウンドテーブルセッション(研究発表・実践発表などの分科会)・クロージングセッション(全体会)の構成で行われました。演者と演題は、http://inochinokyouiku.wix.com/jalde#!projects/c21kzを参照してください。

 近藤卓先生の会長講演では、「共有体験」によって、「基本的自尊感情」を育むことが子どもたちにとって大切であることを話されました。また心的外傷後成長(PTG:Posttraumatic Growth)についての言及もありました。

 三原聡子先生の教育講演では、ネットゲームに依存する若者の現状と治療の仕方について話されました。WHOによる診断基準である「ICD−11」に、アルコール依存やギャンブル依存と同様に、ネット依存も組みこまれるよう働きかけを行っているそうです。

 アルフォンス・デーケン先生による特別講演では、個別的な死のあり方を各個人でデザインすることが、いのちの教育に繋がることを指し示されました。ホスピスの重要性や中学と高校とで毎年1日「死を考える日」を作ることの提案などがありました。

 ラウンドテーブルセッション・クロージングセッションでは、各先生が実践されている現場の話がありました。実践されているからこその力強い言葉で、各先生が語られていたことがとても印象的でした。

 学会の研究大会と聞くと、畏れ多い感じがして緊張するかもしれませんが、日本いのちの教育学会は、とても柔らかい雰囲気で行われていました。柔らかい雰囲気だけではなく、これからの躍動を秘めた力強さも感じました。ですので、学部生の方でも、とても参加しやすい学会だと思います。


 学会の様子

 また教員の方や臨床心理士、精神科医と、教育現場や医療現場や心理臨床場面で活躍されている方々が多く参加されている学会です。教育人間学部や臨床心理専攻の学部生が参加すると、現場の意見を聞くことができる貴重な機会だと思います。宗教学を学ぶものにとっても、宗教学の周辺部を分かりやすい言葉によって理解できる機会になり、今後の自分の研究に対して多くの刺激を得ることができました。

                                                (文責・宮澤寛幸)


投稿者 : webmaster 投稿日時: 2015-03-18 (815 ヒット)

 大正大学宗教学会「震災と宗教」研究会は、いわき市を主なフィールドとして2011年から継続して研究を進めています。本年は、3月11日周辺に幾つかの班に分かれて、東日本大震災から4年が経つ、いわき市の追悼行事に見学・参加しました。今回から2回に分けて、被災地の様子を報告します。

 齋藤先生をリーダーとした班は、3月11日直前の週末の3月7日、8日に行われる追悼行事へと見学・参加しました。見学・参加した行事と概要は下記のとおりです。

 3月7日
・いわき市主催スタディツアー 薄磯・久之浜コース

 3月8日
・久之浜大久地区追悼花供養
・なこその希望2015 —4年目の祈り−
・3.11映画祭inいわき

 いわき市主催のスタディツアーは、小名浜の「いわき・ら・ら・ミュウ」の2階で開催されている「いわきの東日本大震災展(いわき市の被災状況)」の見学後、津波で大きな被害を受けた薄磯地区で語り部さんによる解説を受け、最後に久之浜地区と復興商店街・浜風商店街を見学しました。
 薄磯地区は、これまでも本研究会の調査で訪れていますが、語り部さんからお話を伺うのは初めてでした。語り部の大谷さんからは、震災当時、特に津波から逃げる様子を詳しくお話いただきました。薄磯地区には、津波が来るという考えが無く、多くの人が亡くなってしまったと話す大谷さんは、「これからは自分の命は自分で守る、という逃げる文化を薄磯地区に造っていきたい」とこれからについてもお話して下さいました。
 久之浜地区では、東北地方で一番最初に復興商店街として再開した、浜風商店街を見学しました。ここでは、以前の調査でお話を伺った、石川さんに偶然再会いたしました。現在の久之浜地区は、復興工事が進んでおり、来月には防災緑地の植樹祭が開催されるということもお伺いすることが出来ました。



 スタディツアーにて立ち寄った塩屋崎灯台から見える、何も無くなった薄磯地区

 8日は、それぞれ3つの班に分かれて、各行事を見学させていただきました。ここでは、魚尾が見学させて頂いた、久之浜大久地区追悼花供養について書かせて頂きます。雨風強い中、9時半より久之浜の海岸にほど近い場所にて追悼花供養は開始されました。最初に以前お話をお伺いした、真言宗智山派福島第一教区智山青年会による法要が執り行われ、海に向けて造られた祭壇に地域の方々が花を手向けました。



 雨の中、真言宗智山派の僧侶達によって供養が勤められました



 追悼花供養の祭壇



 法要の後に、献花が行われました。多くの方が献花し、手を合わせていました。

 その後、地元や仙台、市原の団体によるエイサーや踊りの演舞や、歌の披露が行われました。震災発生の午後2時46分には、サイレンとともに黙祷が捧げられました。その後、地元久之浜のじゃんがら念仏踊りの団体による供養が行われました。雨風が強い中、じゃんがらの踊り手達は厳かに供養を行い、多くの人がその踊りと共に祈りを捧げていました。最後は、参加者全員による合唱で花供養は終了となりました。



 強い風雨の中、じゃんがら念仏踊りによる供養が行われました。

 あいにくの天気でしたが、多くの人達が会場へと足を運んでおり、若い人達の姿が多かったように見えました。特に僧侶による読経の際に、雨に濡れながらも手を合わせる若い人達の姿が印象的でした。

 本研究会では、毎年3月11日周辺にいわき市を訪れ、被災地の様子を追悼行事などに参加することで感じてきました。当然ですが、4年が経過したからといって、被災者の悲しみが癒えることはありません。また、スタディツアーを添乗して下さった、いわき市の職員の方は、風評被害も無くなっておらず、いわきの現状を知って貰わなければならない、とおっしゃっていましたが、復興への道筋には、多くの障害があるように感じられました。そのような中で、宗教や宗教文化、信仰は被災者の方々にどのような助けになっているのか、今後も本研究会では調査などを通じて明らかにしていきたいと思います。
 次回は、3月11日のいわきの様子について報告いたします。
                                                  (文責・魚尾和瑛)

(大正大学宗教学会「震災と宗教」研究会の調査は、大正大学学内研究助成金ならびに科学研究費補助金による成果の一部である)


投稿者 : webmaster 投稿日時: 2015-02-28 (877 ヒット)

 2月16日(月)、本学5号館3階532教室にて大正大学宗教学会2014年度秋期大会が開催されました。大会には約35名が参加しました。今回は、本学非常勤講師の星野壮先生(本研究室OB)の研究発表に続き、東京大学大学院総合文化研究科助教の松島公望先生による発表が行われました。

 星野先生の発表「カトリック教会と在日ブラジル人」では、星野先生が執筆中の博士論文をもとにして、在日ブラジル人を支援するカトリック教会の司牧者たちは、今までどのような活動を行ってきたのか、そしてその活動にはどのような問題があったのか、『カトリック新聞』などの資料整理や教会、司牧者への調査をもとに発表されました。結果として司牧の局面において、小教区から教区レベルではさまざまな経験が共有され、それに応じた対策が練られるようにはなってきていますが、全国レベルでは、まだ十全にはなされていない現状が明らかになりました。



 発表される星野壮先生

 また、松島先生の発表「「プロテスタント・キリスト教に関わる日本人の宗教性発達に関する心理学的研究―ホーリネス系教会を対象にして―」では、松島先生が東京学芸大学に提出された博士論文を基に、宗教性発達の実証的研究をどのように行ったのか、方法論やモデル構成、そしてそれらの検討の結果が発表されました。

 松島先生は、日本では、心理学的な手法に即した「宗教性」に関する実証研究は、ほぼ実践例がなく、「宗教性」の発達的観点を検討する必要性があると述べ、まず日本人クリスチャンの「宗教性」発達モデルを、ライフヒストリー法から構成しました。次に、「宗教性」に関する尺度を、「宗教意識尺度」、「宗教知識テスト」、「宗教行動尺度」の3つのテストから開発し、成人版尺度と中高生版尺度の両方を作成、「宗教性」の構造の把握を量的調査から行いました。そして、これらの質的、量的調査の両方から、「宗教性」発達と年齢段階には関連があり、特に「高次の回心体験」してからどの程度の期間が経っているか、その時間の経過が「宗教性」の各局面に関連が見られる可能性を示唆しました。



 「宗教性」発達モデルについて熱く発表されている松島先生

 そして松島先生は、この「宗教性」発達モデルの構成を礎として、宗教性発達研究(実証的宗教心理学的研究)の持つ可能性を更に模索していきたい、とこれからの研究の発展についても話して下さいました。このような発表に対して、フロアを含めた質疑応答では、発達モデルのあり方や調査法について、白熱した議論が展開されました。その後、松島先生や星野先生を囲み、発表に関する質問や議論、今後の宗教学のあり方、はたまた大学院の授業について様々な話をしながら懇親会が行われ、閉会となりました。



 多くの方が来場されました

 発表された星野先生、松島先生ありがとうございました。松島先生におかれましては、来年度大学院の授業も担当されます。今後ともよろしく御指導の程、お願い致します。
                                                 (文責・魚尾和瑛)


投稿者 : webmaster 投稿日時: 2015-02-01 (1672 ヒット)

拝啓 時下の候、皆様におかれましては、ますます御清栄のこととお慶び申し上げます。

 このたび大正大学宗教学会では、大正大学宗教学会2014年度秋期大会を下記の通りに開催する運びとなりました。今回の大会では、本学会委員による発表を行った後に、東京大学より松島公望先生をお招きし、発表していただきます。どうぞお誘いあわせのうえ、ご来場くださいますようお願い申しあげます。 

                                                       敬具

                            記

【日時】  2015年2月16日(月)15:30〜

【場所】  大正大学5号館3階 532教室

【スケジュール】  

15:30〜 星野壮(大正大学非常勤講師)
「在日ブラジル人とカトリック教会」


 〜休憩〜  

16:10〜 松島公望(東京大学大学院総合文化研究科助教)
「プロテスタント・キリスト教に関わる日本人の宗教性発達に関する心理学的研究―ホーリネス系教会を対象にして―」

       

18:00〜  懇親会 (一般:3500円、学生:2000円)

                                                       以上

※ 参加を希望される方、また何かご不明な点がございましたら、お手数ですが下記までご連絡ください。

連絡先:大正大学宗教学会  info@taisho-shukyogakkai.net (@を半角に変えてください)


投稿者 : webmaster 投稿日時: 2015-01-19 (888 ヒット)

 宗教学の院生がどのようにして研究を進め論文を書いているのか。修士論文は卒業論文とどの点で異なるのか。そもそも大学院生の1日の生活サイクルや研究スケジュールはどうなっているのか。このように普段知ることはできない大学院生の実態を、今回から数回に分けて紹介いたします。記念すべき初回は、今年度から新たに始められた修士・博士論文指導会の様子をご覧いただきたいと思います。

                                    

 大正大学宗教学研究室では毎週修士・博士論文指導会がおこなわれています。これは、修士・博士課程に在籍する院生が自らの研究の構成や構想を、輪番で発表するものです。指導会には、弓山達也先生や村上興匡先生、寺田喜朗先生、OBの先輩方、所属する院生が参加し、毎週議論が行われています。今回は、その様子を紹介します。

 指導会は毎回、院生1人ずつが研究発表をおこないます。まず発表者が、研究テーマや論文の構成、現在進めている作業などについての報告を行い、その後、先生方や他の院生からの質疑応答、全体での議論という流れで行われます。質疑応答では、研究の目的が明確になっているか、明らかにするための資料や作業が妥当なものか、論文の構成は適切かなどの点を中心に確認を求められます。特に論文の構成や目次については、各章のバランスや結論への運び方について、時には細かい点にまで及んで活発な議論がなされます。また、このようにしたら研究が深められるのではないかという参加者からの積極的な指摘やアドバイスも出されます。



指導会での発表中の風景

 各発表者は、それぞれの院生が自身とは異なる研究をしていることを意識して、説明不足の発表にならないよう心がけてきました。指導会では、常時おこなわれている指導教授との指導とは異なり、1回の発表で複数の参加者と議論を交わすことになります。その中で発表者は、1人では気づかなかった研究の課題や自身と異なる研究をしているからこそ出てくる新しいアイディアを、先生方や院生から得ることできます。それは発表者だけではなく、参加した院生にとっても同じです。各院生は指導会を通してそれぞれの研究がより進んでいることを意識します。この指導会の在り方が、研究に対して妥協せず本気で臨むという宗教学研究室の雰囲気に繋がっているのではと思いました。


発表者とフロアとの議論中の風景

 私(長島)自身が発表した際は、1人では気づかなかった点を多く指摘されました。具体的には、論文における目次の構成や研究の意義、先行研究との差別化などについて様々な意見をいただくことができました。こういった緊張感のある発表の場を生かし自身の研究を見つめ直すことは、各院生のより良い論文につながると思いました。

(文責・長島三四郎)


投稿者 : webmaster 投稿日時: 2015-01-11 (970 ヒット)

 昨年12月18日(木)に、大正大学宗教学研究室で、宗教文化士試験合格者への褒賞金授賞式がありました。

 宗教文化士は、宗教文化教育推進センター( http://www.cerc.jp/ )が認定する資格で、日本や世界における宗教の教えや習慣を学び、宗教文化についての理解を深めた人に対して与えられます。この制度は2011年より開始され、今年度は11月16日に試験がありました。宗教学研究室からはこれまでに6名が宗教文化士の認定を受けており、今回は新たに1名が合格しました。

 授賞式では、本学会弓山達也会長から合格者の魚尾和瑛さんに褒賞金が渡されました。世界中で情報化やグローバル化が進み、宗教文化に関する知識が必要とされる機会が増えると予測されています。宗教文化士の認定者は、宗教文化についての知見を活かして、様々な場面で活躍されることが期待されます。

 なお本学会では、意欲的に宗教文化・宗教学を学び、宗教文化士を受験する人を引き続きサポートしていく予定です。宗教文化士試験は、大学院生だけでなく学部生も受験できます(大学3年生以上で宗教学に関する一定の単位を取得していることが条件)。受験勉強のための教材をご覧になりたかったり宗教文化士を取得している先輩方の話を聞きたかったりしたい方は、ぜひ宗教学研究室をたずねてみてください。


合格者の魚尾さん(右)に弓山会長より褒賞金が渡された


投稿者 : webmaster 投稿日時: 2014-12-28 (907 ヒット)

 12月14日(日)に、齋藤知明先生と福井敬の2名で、福島県いわき市のキリスト教福音派教会のグローバルミッションセンター(GMC)へ聞き取り調査を行いました。GMCへの訪問は2011年8月に「震災と宗教」研究会が立ち上がった当初から行なっており、今回で10回目となります。



 今回の訪問では、GMC牧師の森章さんからお話を聞きました。2012年7月に森さんはNPO法人「グローバルミッションジャパン」(GMJ)を立ち上げ、現在もいわき市内を中心に仮設住宅・公営住宅への訪問や支援活動などを行なっています。そこで今回はGMJの今年に入ってからの動きと、今後の展望についてお聞きしました。以下では簡単に今回のインタビュー内容の報告をします。

 今年に入ってからGMJでは6人の常駐スタッフが活動を続けており、最も力を入れている支援活動は仮設住宅・公営住宅に住んでいる方への精神的ケアだそうです。活動当初は食料などの物資支援などを中心に行なってきましたが、現在は太極拳スクールなどのイベントを通じて少しでも精神的不安を取り除くことに努めているとのことでした。そして森さんは、「こうした活動は地域の人びとのニーズ、要望や問題を発見し、それに応えていくことが重要だ」と語ってくれました。

 また今後もこれまで行なってきた農業支援や仮設住宅への訪問を継続し、人と人との「つながり」をつくり「地域活性化」や「まちづくり」を視野に入れたコミュニティの再編を行なっていきたいとのことです。

 今回、私は森さんから初めてお話を伺いました。インタビューのなかで「震災後、『つながり』が重視されていくようになったが、現在再び無縁化が起こってきている」という森さんの言葉が、非常に印象的でした。震災から3年以上経った現在、街は徐々に活気づいてきましたが、反面、人間関係が再び希薄化してきている現状は、今後のさらなる復興を考えていく上で重要だと思いました。建物など目に見える復興はもちろん大切ですが、人びとの心の支援や人との繋がりを視野に入れた復興活動が今後も必要であると今回の訪問で改めて感じました。

 なお、GMCの震災直後からの支援活動についての詳細な報告は、本学会刊行『宗教学年報』第29輯(2014年)所収、齋藤知明「あるキリスト教会の支援活動ー「心のケア」を超えてー」に掲載されています。
                                                    (文責:福井敬)

(大正大学宗教学会「震災と宗教」研究会の調査は、大正大学学内研究助成金ならびに科学研究費補助金による成果の一部である)


(1) 2 3 4 ... 11 »